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2011〜12年度 川崎幸ロータリークラブ 第40代会長 加藤 豊

「見 直 す !」

 昭和47年7月29日太田清一特別代表のもと25名の会員でスタートした川崎幸ロータリークラブも40年の歴史を刻むにいたりました。
  40年間の活動には、多くの米山奨学生の受け入れ、青少年交換学生の受け入れ、送り出し、ロータリー財団への継続的な高水準な寄付、子クラブの誕生へのお手伝い、地区協議会のホスト、カバナー補佐の排出等と多岐にわたる活動を実践してまいりました。この歴史の積み重ねは40年目のクラブ会長として大変意義あり、重いものである事だと受け止めております。


◎ RI会長テーマ・地区ガバナー指針・クラブ会長重点テーマ 
  2011〜12年度RI会長カルヤン・パネルジー氏は『こころの中を見つめよう博愛を広げるために』をテーマに掲げられ、『家族』『継続』『変化』を強調事項として示されました。
  また、2590地区の上澤摩寿雄ガバナーは『ロータリー綱領』の再認識、クラブ主導、地区支援を基調とし、活動の指針は五大奉仕である事等9つの重点目標を方針とされました。
  今年度、神戸博会員をカバナー補佐として排出させていただいている川崎幸RCが、その歴史・実績・経験をふまえ、本年度どのようにクラブ運営をしていくべきかを考えたとき、『見直す』を重点テーマにさせていただきたいと考えました。

 企業・組織は永遠ではありません。企業は30年が節目とされ、活性化されない組織も同じ事と思われます。そこに所属する一人ひとりが、その存在意義・価値を常に意識し時に確認し続けなければならないのではないでしょうか。
  アメリカの科学者、教育者であるアランK(1960年当時からパーソナルコンピュータの概念を提唱し『ダイナブック構想』のもとコンピュータは将来どうあるべきかを問うてきた人)は、『未来は自ら造るもの、未来は予想するものではない』と言っております、9.11同時多発テロ、リーマンショック、3.11の想定を超えた地震・津波・原発事故の今日こそ、考え方を見直し、習慣を変え、ロータリー活動のひとつ一つの意義を問い直し、方法論を見直すべきではないでしようか。

 『見直す』にはもう一つの大切な意味もあります。原点を見つめる事も大切だとも考えます。ロータリーの綱領にもあるように、「奉仕の機会として知り合いを広める」、「各自が業務を通じて社会に奉仕するためにその業務の品位あらしめる事」が特に重要であると考え、職業奉仕・社会奉仕の取り組みのプログラム実践方法を見直し、さらにその活動が地域に対しての広報活動により、会員拡大に繋がり、元気なクラブ作りの為の継続的CLPへの取り組み実践に繋がる事を願うものです。
  原点を「見直し」、行動を「見直し」、考え方を「変え」、習慣を「変える」事でクラブライフを「変え」、地域の奉仕活動のかかわり方を「変えて」みたいと思います。
  『内(うち)なる宝(メンバーの力)』を問い、広く地域の方々に知っていただける活動を実践し、新たなる活動をメンバー一丸となってチャレンジしてみていただければと思います。

◎ クラブ委員会活動に望む 
  では、実際のクラブ運営をどのように取り組むのかですが、「内なる見直し」として例会の充実があげられます。
  もちろんこの課題は多くの会長、プログラム委員長が苦心されてきた事であることは充分承知しております。プログラム委員会にまずは会員の力を最大限活かす為、メンバー全員が一回は例会を担当するようにしていただき、会員のネットワークを発揮していただくような例会のプログラム作りをしていただければと考えています。プログラムづくりには会員ひとり一人が一度は係わっていただきたいと思います。
  親睦活動委員会には初めて女性委員長が起用されました。7月29日の創立記念日例会は会員だけでなく奥様や子供、孫も参加できる企画の提案を期待しております。RCの活性化は、家族や社員の協力なくしてはなしえない事と考えていますので親睦活動委員会の役割は大切です。また、職業奉仕委員会とも相談のうえ、一人で多く参加できる、楽しく且つ会社経営の参考になる職場見学一泊旅行の企画も楽しみにしているところでもあります。
  会員増強・退会防止は重要なテーマです。いかに新しい会員を迎え入れ、退会を防止するかということでもありますが、新会員獲得も永年取り組みつづけてきた事でもあります。
  増強にはRCの楽しさ、奉仕できる喜びを味わい、地域にすばらしい仲間がいる事をどう伝えていくかが大切であると思います。

◎ 地域への奉仕活動・セミナーの開講 
  また多岐にわたる異業種の会員各位の経験とそのネットワークを活かして、地域社会にどのような貢献ができるのか、ひとりでも多くの方にRCの会員の職業奉仕、社会奉仕活動を理解していただくことはできないかと考えた、メンバーの職業知識や情報を活かした地域セミナーを企画します。
  『健康』や『生活』をキーワードとした、地域の方への『東日本大震災チャリテイセミナー』を企画していきたいと思います。講師はもちろん会員が担当することで、広報活動につなげる事が出来ます。会員増強の為にも一つのロータリー活動への参加として一つの機会にしていただく事は出来ないものかと考えております。
  ロータリーの活動の場の基本となるのは地域であります。それぞれの会員が生活をし、企業活動を行っている地域に対して職業奉仕活動、社会奉仕活動の視点から何をすることができるのか。ロータリークラブだけでなく町内会、社会福祉協議会、里親、障害者施設運営等さまざまな係わりを持ち、それぞれの職業をとうしても多くのかかわりを持ち続け、社会人(企業人)としてもかなりの資質を持つ集団と思います。
  一般市民に対して、職業知識、職業経験をセミナーという形で表現していく事が地域社会への社会奉仕となります。
  川崎幸RCのメンバーが主となり、地域の方が必要としている情報をセミナーの形で発信していく事が大切と考え、テーマとして「健康」・「生活」・「経済」の3分野からそれぞれ2講座ずつ開講していきたいと考えています。会員の皆様、ご関係者のご協力、よろしくお願いいたします。