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ロータリーポリオ撲滅キャンペーンについて
ロータリー財団委員会

クラブ全体で90万円(または一会員あたり約1万8千円)の財団臨時寄付のお願い


運動の経緯
ポリオ・プラスの運動は1985年にスタートしました。5年間に5億人の子供達に経口ワクチンを投与しました。このワクチンはスプーン一杯30円くらいのものです。
ロータリーはポリオ・プラス運動の最大の支援団体になることを国連の世界保健機構(WHO)に誓い、最初の5年間に2億4,700万ドル(約250億円)を寄付しました。
この金額はWHOの提唱するこの事業予算全体の20%以上に当りました。
この時、日本のロータリーは目標の40億円に対して49億円もの寄付金を集めました。
当該年度の米山寄付も財団寄付もニコニコもほぼ通常の通りに達成したうえでのことでした。
ほとんどのロータリアンは「これでポリオの運動は終わった」と感じてしまいました。
ちなみに、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏と彼の妻はたった2人だけで25億円以上も寄付され、120万人の世界のロータリーに続く大口寄付者になってくれました。

これまでの実績
ポリオの発症例は1988年当時37万症例(一説には50万)もあり、発生国も100ヶ国以上ありましたが、この運動により0.2%程度に激減しました。
2000年1月〜12月までには 716症例  発生国23ヶ国
2001年1月〜12月までには 483症例   〃 15ヶ国
2002年1月〜10月までには1,127症例   〃  8ヶ国 
でした。
最後の年に発生国数は減っているのに発症例が増えているのは、それだけサーベイランス(精査)がしっかりとしてきて、末端までより正確に数えられるようになったことによる増加です。
WHOは精査がより正確になってきたことを評価し、このまま進めていけば完全制圧が叶う確かな証と捉え、2003年12月には新しい症例の確認は無くなるだろうと推測しています。

これから必要な活動資金
地球上からポリオの撲滅にむけて最後の問題点は、まだ莫大に資金が必要なことです。
残された未投与の地域は、水陸両用保冷車や舟艇が入っていけないような奥地や高地です。
民族紛争真っ只中の戦争地域の子供達への投与も残されています。
昨年もアフガンでの活動中に9.11が起こり、そのまま今日まで中断しています。
医師達の派遣費用や設備・事業費や撲滅後の調査学術研究のための費用など、これから必要とされる費用がWHOの試算では4億ドル(約500億円)となっています。
この4億ドルの20%の8千万ドル(約100億円)を世界のロータリー財団が拠出を約束しました。そのまた20%の1,600万ドル(20億円)を日本のロータリー財団が負担すると約束しました。「日本が20%を持つだなんて誰が決めたの」といわれそうですね。
日本のロータリアン数は世界の10%ですが、これまでも資金面では世界の20%負担してきているということからこの配分になるのです。(国連の分担金割合に似ていますね)
1,600万ドル(20億円)を日本のロータリアン数で割ると一人あたり150ドル(約18,000円)となり、川崎幸RC全体の寄付額は約90万円となります。
これを原会長年度内の来年の6月末までに、あと半年間で完了して頂きたいというのです。
完了というのは6月30日までに全額完納するか、遅れる時は誓約書を提出します。
誓約書の内容は〜残りの分は神戸会長年度に、または遅くとも高橋昌司会長年度までには「確実に責任を持って完納いたします」という誓約することを言います。
しかしながら日本のロータリー財団本部は、20年振りの、一過性の出来事でもあることも良くご理解され、出来るだけ「原会長年度内での完納」を、と 強く望んでいます。

ポリオ撲滅とロータリー100周年と声明
国際ロータリーは2005年のロータリー100周年において、これまで他の奉仕団体では類を見ない、特大規模の世界社会奉仕事業として行われたポリオプラス事業の成果を高らかに世界に向けて発表したいのです。確かに壮大な事業の完結は目前に迫っています。素晴らしい成果の最大の協力者として、100周年の式典で、せめて
(1) 「ロータリーはポリオをこの地球上に発生させない世界を作った最大の功労者である」と表明したいところですが、
(2) 「地球上からポリオを撲滅させたロータリー〜」とはまだ言えないのです。
WHOの撲滅宣言が出されていないからです。
WHOが推測するように2003年12月に最後の発症例が確認されたとしても、それから3年間に1度も発症例がないと確認されてはじめてWHOは撲滅宣言を出します。その後また発見されたら、撲滅宣言はまた先に延びてしまいます。それを待っていたら100周年の式典には間に合いません。とても(2)はおろか(1)の宣言も出来ません。あと0.001%のところであるのにです。
そこで誓約という西洋的な考えが入ってきました。
国際ロータリー財団は全クラブの誓約書の束を根拠にして、2003年5月に「遅くとも2005年6月までに全世界のロータリアンの協力で8千万ドルの寄付を約束いたします」とWHOに誓うのです。それならばと、WHOは100周年式典で(1)の表現による声明を出すことには同意してくれています。

クラブにおける寄付の集め方(案)
前回(17年前)は会員一人あたり4万円の臨時の財団寄付が行われました。
今回も個人寄付だけで対応するならば一人あたり約1万8千円です。
全額個人の臨時寄付方式でも良いし、クラブ行事やキャンペーンを行ないその収益金からでも良いし、ニコニコの剰余金を回すことでも良いのです。寄付の源泉は問われていません。
いろいろな方法の組み合わせでも良し。単独でも良し。ともあれ、クラブ全体として90万円寄付出来ればよいのです。具体的な集め方は後日理事会で検討されることでしょう。
ちなみに、先般来訪された元GSEメンバーのスーザンさんのクラブではポリオのためのチャリティパーティーを頻繁に行っているそうで、個人寄付はあまりやっていないようでした。
来春恒例の花鉢配布の時にポリオ基金の街頭募金活動をやってみるのも一考かと思います。

ポリオ撲滅は患者の苦しみを無くし、年間15億ドル(1,800億円)の節減が期待出来ます。